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Claude Codeのルーチンで記事1本にAPI定価1,000円以上かかった

更新: Web開発者向け

自分のサイトの記事を増やすために、話題集めから下書きまでを AI エージェントに毎朝回させる仕組みを作りました。Claude Code のルーチン(指定した時刻にクラウドで Claude Code のセッションを起動する機能)で、話題を拾い、「自分のシステムで試して、事実を 1つ足せるか」という基準で記事にするかを判定し、自分が運用しているサービスの複製で試した結果から記事を起草します。

試しに動かしたところ、13分後に下書きが 1本届きました。題は「@slack/web-api 8 は Bolt 5 と一緒に上げる」。自分が運用している Slack bot で依存パッケージの更新を試し、型検査が落ちる 5か所と、直る組み合わせを確かめた記事です。中身に間違いはありませんでした。

ただ、誰が試しても同じ結果になる話で、AI エージェントに頼めば直せる程度のことでもあります。この 1本に使ったトークンは、API の定価に換算して 約 7.7ドル、1,000円以上 でした。実行分は Claude のプランの利用枠から引かれるので、この額を請求されたわけではありません。同じ量を API で使えばこの額になる、という見積もりです。2回目の実行を待たずに、その日のうちに止めました。

1,000円の内訳

1回の実行の記録は次のとおりです。

  • 時間: 約 13分
  • やり取り: 本体のセッションが 75ターン、そこから呼んだサブエージェントが 15回
  • API の定価に換算した額: 合計 7.67ドル。1ドル 157円(2026年9月27日)で約 1,200円
    • Claude Opus 5.5: 4.24ドル
    • Claude Sonnet 5: 3.21ドル
    • Claude Haiku 4.5: 0.22ドル

額のほとんどは、読み込んだ文脈の量です。書き出したのは Opus 5.5 が約 5万 4千トークン、Sonnet 5 が約 6万トークンで、キャッシュから読み込んだのはそれぞれ約 747万トークンと約 653万トークンでした。AI エージェントは 1ターンごとに、それまでの会話と読んだファイルをまとめて読み直します。75ターンと 15回のサブエージェントの分だけ、その読み直しが積み上がっています。

記事にするかの判定は、誰でも書ける記事を止めなかった

1,000円分を使って出てきたのが誰でも書ける記事だったのは、仕組みが壊れていたからではありません。記事にするかどうかは、導入に書いた「自分のシステムで試して、事実を 1つ足せるか」という基準で判定していました。AI に要約させただけの記事を出さないための基準です。

依存パッケージの更新は、この判定を必ず通ります。試せば事実が 1つ足せるからです。一方で、その事実は誰の手元でも同じになります。初回で記事になったのが、まさにその話題でした。

仕組みは、私が決めた基準のとおりに記事を選び、私が思い描いた「新しい版を自分のサービスで試し、結果を記事にする」という流れのとおりに動いています。足りなかったのは、判定の手前の「どんな記事なら読む価値があるか」でした。

仕組みは細かく決め、記事の価値は決めていなかった

仕組みを組み立てた 1日の議論のほとんどは、どこから話題を拾うか、CMS への投入を何で動かすかといった、仕組みの側にありました。それに比べて、記事の価値について決めたのは、判定の基準の一文だけでした。

私が記事を書くのは、開発の仕事の依頼につなげるためです。読んだ人に「この書き手に何を任せられるか」が伝わらない記事は、正確でも役に立ちません。依存の更新の記事は、この基準に届いていませんでした。

次は、手で 1本書く

止めたあとに決めたのは、仕組みを作る前に、記事を 1本手で書くことです。題材は、AI を仕事に入れて実際に起きたことにしました。

  • 話題集めから下書きまでの仕組みは、初回から 13分で動き、1本の正確な記事を出した
  • その 1本に使ったトークンは、API の定価に換算して 7.67ドル(約 1,200円)。請求額ではなく見積もりで、大半は読み込んだ文脈の量だった
  • 「試した事実を 1つ足せるか」という判定は、誰が試しても同じ結果になる話題を止めなかった
  • 仕組みは細かく決めたが、どんな記事に価値があるかは決めていなかった

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