Headless CMSとしてのWordPress

公開日:2022/9/9更新日:2022/9/9

SSG(静的サイトジェネレーター)の盛り上がりとともに、WordPressをバックエンドでのみ使っているサイトが増えているように感じます。私も、フロントエンドにNuxt.js、Next.js、Gatsby.jsなどのJSフレームワーク、バックエンドにWordPressといった構成で新規サイトを立ち上げることはありますが、純粋なWordPressサイトの立ち上げは皆無になりました。

WordPressに決定的な不満があるわけではないですが、動的サイトが故のリスクや制約、静的サイト(SSG)と比較した時のアドバンテージの少なさ、などを考慮した場合に、Web系の開発者としてWordPressでサイトを構築する理由がそこまで多くないのが正直なところです。

ただ、先述の通り、バックエンド、つまり、Headless CMSとしてのWordPressには非常に価値があると思っていて、REST APIの登場がまさにその始まりだったと記憶しています。

Headless CMSと言えばContentfulStrapiが有名ですが、それらと比較してもWordPressには以下の大きなアドバンテージがあります。

  • あらゆる言語に対応
  • 認証機能やAPIなど、必要な機能が一通り揃っている
  • 拡張性が高い
  • ランニングコストが安い
  • プレビュー画面を用意する必要がない

また、将来的にフロントエンド部分もWordPressにするニーズが発生しても容易に実現できるのも大きな魅力の1つです。

フロントエンドの領域があったり、バックエンド部分だけで使うにはオーバースペックなのは当然ですが、プラグインを入れすぎなければ軽快に動作するため特段不満を感じることもありません。

そのため、WordPressで実現可能であれば、変にLaravelなどのPHPフレームワークを使って管理画面を作る必要性もないですし、それは「車輪の再発明」や「開発者のエゴ」になり得ます。

(私自身はLaravelでの開発は大好きです笑)

ノーコードでサイトが作れることから、WordPressと言うと、どこか初心者的な響きがありますが、Headless CMSとしても普通に優秀だと思うので、個人のプロジェクトに限らず、使える場面は意外と多いのかなと思っています。