VercelとNetlifyの選定基準
Next.jsやNuxt.jsで構築したWebサイトやWebアプリを公開する時、VercelとNetlify、無料プランならどちらを選ぶべきか、判断基準をまとめました。
広告
マネタイズを考えている場合、アフィリエイトやGoogleアドセンスなどの広告掲載が主要な選択肢になるかと思います。
結論から言うと、Googleアドセンスの利用またはアフィリエイトリンクの数が多い場合はNetlify、それ以外ならVercelです。
ポリシーが今後変わる可能性があるため、執筆時点での話になりますが、NetlifyはGoogleアドセンスの掲載を認めていて、利用規約を見ても明確にアフィリエイトなどの広告掲載を禁止していません。
一方のVercelは、Googleアドセンスなどの広告プラットフォーム、そして、アフィリエイト目的のサイト公開をポリシーで禁止しています。
ちなみに、Vercelに直接問い合わせて確かめましたが、商用目的ではない記事の中にいくつかアフィリエイトリンクがある分には問題ありません。これに関しては具体的な線引きはありませんが、記事の半分以上にアフィリエイトリンクがあれば「アフィリエイトサイト」になるかと思います。
表示速度
Vercelの方が速いです。無料プランでも日本のCDNを利用できるVercelと違い、Netlifyは無料プランだと日本のリージョンが利用できないためです。
体感でもわかりますし、PageSpeed InsightsやMeasureなどの計測ツールでも点数がガラッと変わってしまうため、単純に表示速度を速くしたい場合はVercelを選ぶと良いです。
デプロイ時間
執筆時点で、Vercelは無制限、Netlifyは月に300分です。1日に何度もサイトを更新したり、デプロイ環境や設定が悪くなければ特段問題ありません。私自身、1年以上Netlifyを利用していますが、これまで制限に引っかかったことがありません。
アクセス制限
帯域幅(Bandwidth)という表現が使われており、「どのくらいユーザーにページを表示できるか」と言い換えることができます。
VercelとNetlify、ともに月に100GBの帯域幅(Bandwidth)となっており、ある程度規模が大きいサイトでない限り、制限に引っかかることはありません。月に10万PVを超えても問題ないはずです。
操作性
どちらも使いやすいですが、強いて言うなら、Vercelの方が画面がシンプルで使いやすいです。
また、Vercelは他に、開発用のブランチも自動で(設定不要で)デプロイされて簡単にプレビューができるなど、気の利いた設計になっています。
Netlifyでも複数ブランチの自動デプロイができますが、月300分のデプロイ時間の制約があるため、公開前に色々と確認したい場合は、Vercelの方が使いやすいかと多います。
機能性
Netlifyのフォーム機能が非常に便利です。簡単に導入できて、添付ファイルにも対応しているため、問い合わせフォーム導入の手間を省きたい場合はNetlifyを選ぶのが良いと思います。